少し頭の重みが残る中、朔の胸に手を当てられたまま、ゆっくり体を起こした。



朔の目が泳ぐのが見えて、今まで感じた違和感の答え合わせができた。


きっと、私にドキドキしてくれていたんだ。




朔は攻めばかりで、受けるのは手慣れていると思い込んでいたから、形勢逆転。


私が攻める番。





「…私と付き合って欲しい。遊びじゃなくて、本気で。まだ朔くんのことが好きって確信はないけど、これから確かめる。朔くんのこと知っていって、好きになる…。と、思う」