屋上の時と真逆で、今度は私が朔を見上げる。


朔は控えめに、私が寝転ぶベットの淵に腰掛けて、私の話を聞いてくれた。



私に近づいて来ないのは、きっと傷ついているからで、私が嫌がることをしない朔の優しさ。


自分で離れておいて、失って初めて気づくっていう恋愛の定番を私も通ってしまった。