「やっぱり。大丈夫じゃないじゃん」 「…ごめんね」 「何で謝んの。体調悪い時は、仕方ないよ。ゆっくり休んだら良い。先生には俺が言っとくから」 私に必要以上に近づこうとせずに、帰ろうとした朔。 今言わないと、もう言えないかもしれないと思ったら、朔の袖を掴んでいた。 「…どした?」 「謝りたいの。朔くんを傷つけたこと。屋上でお昼ご飯食べた時、朔くんに酷い言い方したから、ずっと謝りたかったんだけど、言えなくて」