私がトイレで向井さんたちから水をかけられてから、事態が進むのは早かった。



朔は自分の誤解を解くためと、私を庇ってくれるために、黙々と事を動かしてくれている。


私が一人でどうにかしようと思っていたのが、バカみたいに。




これは全部矢吹くんから聞いた話だけど、朔が直接向井さんと話をしたみたいで、朔自身が亜季さんのことを忘れていないことと、関係のない人には手を出さないでほしいことを話したらしい。