迷惑をかけたくないという思いと、自分では解決できなかった情けなさと、朔が解決してくれるかもという期待と。



嬉しいような悲しいような悔しいような、とにかくいろんな感情が一気にやってきて、涙が溢れてきてしまった。




「本当にごめん…。いろいろ、ごめんね」


「謝ってほしいわけじゃないから。茅柴は笑っててよ。いつもみたいに、俺にドキドキしてて。その間に終わらせちゃう」





距離を取って歩いていたけど、手を引かれると、よろけて朔と肩がぶつかった。


よろけたので足を止めると、朔も足を止めて全身を預けるように私を包んだ。