「今日は帰ろうかな。朔くんに話があるから」 「尚、別れるとか早まっちゃダメだからね?」 二人に見守られながら保健室を出ると、朔と矢吹くんが待っていてくれた。 「体操服、ありがと」 「うん。今日は帰るか。また別の日に行こう、みんなで行きたいし」 「そうだな。じゃあ俺は千里誘って帰る」 私の言葉に早々に保健室に入って行った矢吹くん。 矢吹くんは、私と朔を二人きりにさせるのが好きみたいだ。 「茅柴、帰ろっか」 「…うん」