「まぁ、尚は簡単に考えを変えない人だから、言ったって意味ないだろうけど。でも私とか千里には頼ってよ。話だって聞くし、ご飯食べながら鬱憤晴らそうよ」


「…ありがとう。そうだね」





さすが、みづき。着替え終わってカーテンを開けて、みづきに抱きついた。


暖かくて安心した。



朔とはまた違う。友達だからこその柔らかい包容力。


静かに涙が出た。肩を揺らすと、あやすように背中を優しく叩かれる。


外で朔と矢吹くんから話を聞いていたらしい千里も、保健室に入ってきて涙目で私に抱きついた。