朔と私の間に沈黙ができたところで、タオルを持って矢吹くんが走って戻ってきた。 少し後ろには、みづきと千里が焦った表情でこちらに向かってきているのが見える。 みんなに迷惑かけちゃったな。 矢吹くんからタオルを受け取った朔は、私の頭にそのタオルを乗せてくれて、ガシガシと水を拭き取ってくれた。 「俺の体操服でかいけど、貸してやるから。着替えてきな」 「うん…。ありがとう」