授業を受けていても、休憩の移動の時も、お昼ご飯を五人で食べていても、頭の中は向井さんのことばかり考えている。




気を抜けば、次はいつ仕掛けをされるか分からない。


そんな時に近くに朔が居れば、嫌がらせがバレる。




バレる前に解決したいけど、そんな簡単な問題じゃないから、どうしたら良いか分からなくてため息ばかりが出る。




「…はぁ」




いっそのこと、朔に全部話した方が良いのかも。