「こんなの酷すぎるよ。言いたいことあるなら、面と向かって言いに来いって。陰でコソコソするやつが一番嫌い」


「みづき、ありがとうね。でも私じゃないかもしれないし」


「昨日も入ってたんでしょ?もう尚で確定だって」





昨日と同じように裏庭のゴミ箱に画鋲を捨てて、みづきに話しかけようと後ろを向いた時、正面玄関方面に人気(ひとけ)を感じた。



建物に隠れるようにして、私たちを見ていた人。