____ 「ごめん、茅柴。今日バイトあるから、先に帰るわ」 「やっとバイトか。またね」 「ちょっとは寂しがって欲しいんだけど。行かないでーって言ってみてよ」 「早く行きな。バイトに遅れるよ」 「…行ってきます」 思った言葉が返ってこなくて肩を落とす朔を、笑って送り出した。