「ここに居ても、朔くん暇じゃない?バイトとかもあるだろうし、私だけでできるから良いよ」


「暇だけど、茅柴と居たいから。茅柴見てると、飽きない。いつも新鮮な反応してくれるし」





そう言って顔だけをぐっと近づけてくる。


朔が近づいてきていることも知らず、朔の仕掛けのバリエーションが多すぎるだけだと、言い返そうと右を向くと、上半身を折り畳んだ朔の唇が柔らかく一瞬重なった。



「また…!」


「いひひ」


「もう…。そういうとこ!」