とは言え、どんな時も一緒に時間を過ごすのは重いと思ってしまう私で、自分の時間も大切にしたいから、ずっと隣に居たいと迫ってくる朔を突き放す毎日。





「茅柴ー」


「ダメ」


「いや、何も言ってない」


「図書室は静かで神聖な場所だから」


「いやだから、何も言ってないって。それに、神聖な場所だって言うけど、俺ここで茅柴にキスしたことあるよ…」


「あー!うるさい!お願いだから黙って?」


「うるさいのは茅柴だけど(笑)」




冷たい視線を数人から向けられて、顔を赤くしながらペコペコ頭を下げて謝る。


受付が騒がしくして、どうするんだ。




「抵抗できなかったの。あっという間だったし、あんなことされるなんて思わないじゃん」