「遼太郎遅い!寝坊したついでに、一日休むのかと思ったわ」


「いやいや。休むわけねぇじゃん。茅柴に遅れるって言ったし」


「にしても遅くない?尚、寂しがってたよ」




寂しがってはない。一緒に学校に行けるとばかり思っていたからがっかりはしたけど、学校で会えるし。



みづきの大嘘に、〝えっ〟と声が漏れた。


そして、私が声を出したと同時に、同じ言葉を発したのが朔。




全く同じタイミングで同じトーンで反応したから、私も朔もみづきを見てからお互いを見た。