「本当にみんなありがとう。私、みんなのこと大好きだわ」 思わず出た言葉。無意識で自分でも驚いたけど、三人の方がもっと驚いていて、みづきと千里が私の髪をぐしゃぐしゃに荒らす。 矢吹くんは、そんな私たちを後ろから笑って見てくれていた。 「嬉しいこと言ってくれるよね。でも今は、朔くんに向けた方が良いんじゃない?」 「そうだね、確かに。一応その言葉受け取るけど、一旦返すわ」 「朔くんには、良いや。そんなこと言ったら…」