目を合わせずに俯いて話すから、余程辛いんだろう。


背中を摩ってもらうと気持ちが楽になるのを知っていたから、朔に寄り添ってあげたくて手を伸ばすと、深いため息を吐いて私を睨んだ。




「茅柴のせいで、泣きそうなんだけど」


「え!?」


「悲しくならないの?って悲しいに決まってんじゃん。まだ引きずってるよ。悪いかよ。好きだったんだよ。でも俺が死なせた。だから茅柴を好きになった時、もう離したくないって思ったけど、怖かった。また俺が死なせたら…、もう立ち直れない。でも好きだから…。っ、俺もうどうしたら良いか分かんねぇよ」