先生が出ていくと、そわそわしてしまうぐらい静かになった図書室。


これが本来の図書室なのに、さっきまでがうるさすぎた。





「茅柴。今俺見て笑ってただろ?」





図書室の扉が閉まって、すぐに朔が私に迫ってきた。



じりじりと迫ってくるのに合わせて、私は後ずさる。







「別に?笑ってはないけど」


「先生の圧がすごくて、俺嫌がってたの分かってたよな?」


「そう、だね。でも先生が嬉しそうだったから、邪魔したくなくて」


「邪魔ね…。俺の気持ちはどうなんの?嫌がってたのに、可哀想とか思わない?」