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「どうも。朔 遼太郎です」


「やっと会えたわね、やっと話せるわね。ハグしてくれる?」


「先生、会ってすぐにハグは…。セクハラじゃないですかね」


「茅柴さん、黙っててくれる?取引したでしょ」





私の望みを叶えてもらったお礼に、図書室の先生のお望みを叶えて、お互いに満足できた放課後。



推しを拝むように、朔の目の前で両手を擦り合わせて、目を輝かせている先生は、本物のファンだ。