「今日の遊園地のチケットなんだけどね。実は図書室の先生にもらったの。先生が朔くんのファンみたいで、朔くんに会いたいって言われたから、じゃあ何か頂戴って言ったの。そしたらくれた」


「どんな取引だよ(笑)俺は餌か」


「先生待ってるから、会ってあげてよ」





本当は逆。嘘をついた。


私が先生に、朔と出掛けたいと言って応援してくれたから、朔に会わせると約束した。



嘘をつく必要はなかったけど、何となく私が朔にがっついているのが、ばれたくなくて。


先生が朔に会いたがっているのは本当だったし。