私たちは用済みだ。 でもセンターを出たいのに、見事に立てない。 「朔くんのせいで、立てなくなったじゃん」 「あら。腰砕けちゃった?ごめんごめん。手繋いで出ようか」 朔にしがみつくように、腕に巻きついてまた別のベンチまで歩く。 腰が砕けたって何のことだろう。 腰の骨が砕けたの?それなら歩けないよね。そんなわけない。