駅を降りてすぐに入り口があるこの遊園地は、予約チケットを持っていれば優先して中に入れるようになっていて、二枚を受付の人に渡してすぐに通してもらえた。



開演して一時間ほどが経っていたけど、思っていたほど混雑はしていなくて、目をつけていた乗り物も待たずに乗れそう。





「朔くん、ジェットコースター空いてるから行きたいな」


「うん、良いよ。じゃあその次にお化け屋敷だな」





朔もジェットコースターは得意なようで、スピードを上げて右に左に揺れるのに合わせて、絶叫した。


お化け屋敷も、多少ビビりながら出口を目指して、最後はさすがに怖くて、走りながら出口に向かって飛び出た。