元々友達がみづきと千里しか居なかった私は、これ以上友達を増やせる確率がなくなった。


でも友達を増やすことより、大事な人を作る方が充実はするし、その大事な人ができた私は勝ち組。





「母ちゃんは家に居る?」


「うん。居ると思うけど…。送ってくれるの、家までじゃなくても大丈夫だからね?」


「何で?俺の母ちゃんと同じ卵焼き作ってた珍しい人だし、どんな母ちゃんか会いたいじゃん」






お母さんに朔のことを相談していたから、来たらお母さんは絶対ニヤける。


感情が顔に出やすい人だから、どうにか早く帰したい。