大きなドアから男の人が聞こえた。


「どうぞ」


「失礼します。」



(失礼しま〜す)



女の人の後ろを追うようにして父と校長室の中に入った。



中は大きくて流石お金持ちが多い高校だなぁ、と


少しキョロキョロする。




シーン、とした室内で先に話し出したのは父だった。


「初めて。川瀬と申します。そして娘の愛です」


慌てて私は頭を下げる