「初めまして!俺朝陽!」



金髪に近い髪色の男が話しかけてきた。




私は少しだけ目を合わせて頭を下げた。



仲良くなる気など、ない。




「ねぇねぇ、愛ちゃんって呼んでいい?」



「あーいーちゃーんー」



(しつこいな、この人)




無視を決めこんで外を見た。



中庭が見え、そこには派手な男たちがなにやら楽しそうに離している。



「あれね、俺の仲間!」



(ふーん。)



聞いてもないのに教えてくれた朝陽。