明けましておめでとう、の何がおめでたいのか、
全然理解できないくらいには真っ黒の気持ちのまま新年を迎えた。
感情が搭載されていないアンドロイドみたいな気分で三学期に入った。
もうこのまま三学期を全部サボり倒していっそ留年してやろうかとさえ思った。
でもこんな時でさえ人は「しなきゃいけないこと」がちゃんと分かっていて、
三学期の始業式には死んでしまいそうな気持ちで制服に着替えている自分がいた。
二学期の始業式と同じように早々に席替えがあった。
かっちゃんの隣に並んで座れる最後の瞬間まで、
お互いに透明人間になってしまったみたいに見向きもしなかった。
かっちゃんもこころちゃんも、ゆうれいも私も、ニカも黒崎くんも、誰も隣同士にはならなかった。
ニカと黒崎くんは変わらず仲良しで、
放課後になって二人で教室を出ていく姿を見て、ホッとしている胸の感情を、首を振って掻き消した。
私にはもう、そんな感情すら許されない。
「結局ダメになっちゃったの?」
どうせ一人ぼっちだし。
誰かを待ってる必要もないし。
私もさっさと帰ろうって、席を立ちかけた時だった。
「こころちゃん…?」
「ね、ちょっと話してかない?」
「え…何を…」
「いーから!」
こころちゃんが強引に私の手を引いて教室を出ていく。
階段をのぼっていくこころちゃんは何を言っても止まってくれない。
行き先は分かっていた。
こんなの、また変に噂されちゃうよ…!
やっと周りは…落ち着いたのに。
全然理解できないくらいには真っ黒の気持ちのまま新年を迎えた。
感情が搭載されていないアンドロイドみたいな気分で三学期に入った。
もうこのまま三学期を全部サボり倒していっそ留年してやろうかとさえ思った。
でもこんな時でさえ人は「しなきゃいけないこと」がちゃんと分かっていて、
三学期の始業式には死んでしまいそうな気持ちで制服に着替えている自分がいた。
二学期の始業式と同じように早々に席替えがあった。
かっちゃんの隣に並んで座れる最後の瞬間まで、
お互いに透明人間になってしまったみたいに見向きもしなかった。
かっちゃんもこころちゃんも、ゆうれいも私も、ニカも黒崎くんも、誰も隣同士にはならなかった。
ニカと黒崎くんは変わらず仲良しで、
放課後になって二人で教室を出ていく姿を見て、ホッとしている胸の感情を、首を振って掻き消した。
私にはもう、そんな感情すら許されない。
「結局ダメになっちゃったの?」
どうせ一人ぼっちだし。
誰かを待ってる必要もないし。
私もさっさと帰ろうって、席を立ちかけた時だった。
「こころちゃん…?」
「ね、ちょっと話してかない?」
「え…何を…」
「いーから!」
こころちゃんが強引に私の手を引いて教室を出ていく。
階段をのぼっていくこころちゃんは何を言っても止まってくれない。
行き先は分かっていた。
こんなの、また変に噂されちゃうよ…!
やっと周りは…落ち着いたのに。