かっちゃんとの本当のことをニカに話してしまえばまだ少しは理解してもらえたのかもしれない。

それでもかっちゃんの本心が復讐心だったのなら、何を言われても、何をされても受け入れたい。

そう思ってしまうくらいには………私はかっちゃんを好きなままだった。

「結芽。あんたの様子見てたらだいたいは察してたよ。風とのこと。お互いがいいならそれでいいって思ってた。なんだかんだあっても親友には幸せでいて欲しいから」

もう幸せなんてどこにも無い。
そう言えていたらまだ後戻りできたかもしれないのに。

「ニカ…私ね…」

あぁ。なんて皮肉なんだろう。
こんな時に。どんな酷いことをされたって私の中の世界一は変わらないんだって、こんなときだからこそ、純粋な気持ちで訴えたかったのに。

「今、ほんとに幸せ？だったらさ、あんたとは親友やめる」