「なんでここまで拗れちゃったんだろうな」

「そうだね」

「俺と結芽が両想いで、怜とこころが両想いだったらハッピーエンドだったのにな」

「…うん。こころちゃんとは?」

「もう連絡先も消した」

「そこまでしたの!?」

「俺がしなくてもあっちがとっくにしてるだろ。昨日のこころを見てたら分かるよ。ほんっと俺って惨めっていうかダサいっていうか」

「かっちゃんが悪いとこなんて一個も無い!大好きだったひとにそんな思いさせて…ほんとに死んじゃいたいよ…」

勢いで喋っていたから、自分がいつの間にクッションから身を乗り出していたかも気づいていなかった。
体はとっくにクッションから離れていた。

かっちゃんと私の間にあるテーブルに乗せていた手に、かっちゃんが触れた。