ホームルームが終わって、なんでもないって顔をして教室を出た。
下足箱のところにはニカと黒崎くんがいた。
「ニカっ…。バイバイっ!」
「うん。バイバイ」
「じゃーねー茅野さん」
ニカにバイバイって言うことにこんなに緊張したのは初めてだった。
ニカからもバイバイが返ってきてうれしかった。
かっちゃんに指定されたコンビニまでの足取りは軽かった。
昨日の今日でニカともかっちゃんとも話せるなんて思ってもみなかった。
いや…かっちゃんからの呼び出しが「いいこと」なんて決まってはいないんだけど。
こころちゃんとも朝に少し話せてよかったって思う。
無かったことには絶対にできないし、しないけれど。
ゆうれいとは挨拶すら交わせていない。
でもゆうれいと私にとってはそれが一番いいことなのかもしれない。
このままただのクラスメイトの一部になって、
何年も経って、ふと思い出すような。
そんな存在になってしまうのがゆうれいにとってはきっと幸せになれることなんだ。
コンビニには私が先に着いた。
かっちゃんは教室で、集まる女子達に「用事があるからごめんね」っていっぱい言っていたから少し遅れてくるんだろうなって予想はしていた。
下足箱のところにはニカと黒崎くんがいた。
「ニカっ…。バイバイっ!」
「うん。バイバイ」
「じゃーねー茅野さん」
ニカにバイバイって言うことにこんなに緊張したのは初めてだった。
ニカからもバイバイが返ってきてうれしかった。
かっちゃんに指定されたコンビニまでの足取りは軽かった。
昨日の今日でニカともかっちゃんとも話せるなんて思ってもみなかった。
いや…かっちゃんからの呼び出しが「いいこと」なんて決まってはいないんだけど。
こころちゃんとも朝に少し話せてよかったって思う。
無かったことには絶対にできないし、しないけれど。
ゆうれいとは挨拶すら交わせていない。
でもゆうれいと私にとってはそれが一番いいことなのかもしれない。
このままただのクラスメイトの一部になって、
何年も経って、ふと思い出すような。
そんな存在になってしまうのがゆうれいにとってはきっと幸せになれることなんだ。
コンビニには私が先に着いた。
かっちゃんは教室で、集まる女子達に「用事があるからごめんね」っていっぱい言っていたから少し遅れてくるんだろうなって予想はしていた。