「そうですね、会話の相性は悪くないと思います。並木さんは私にとって、話の合う素敵な先輩です」
「……」
「そういえば、相川君が並木さんと三人で食事に行きたいって連絡来てました。今度はぜひ三人で行きましょう」
「俺は君とふたりきりのほうがいいよ」
「もう並木さんったら。相川君と一緒で酔うと急にそう言う思わせぶりなことを言いだすんですね。男の人ってホントめんどくさい」
「俺はそんな飲んでないし、全然酔ってない。君のそのめんどくさい認定から、俺を外してくれ」
「え?」
彼の目が真剣すぎて、私は目をそらしてしまった。私はグラスをぎゅっとつかんだ。