「川村」

「はい」

「今日、楽しかったか?また……ふたりで食事に誘ってもいいか?」

「はい、もちろんです」

「ひとつ君に言っておきたいことがあるんだ」

「なんですか?」

 私を正面からじっと見ている。

「正直女の子と一緒にいて、話がここまで通じてこんなに楽しかったのは初めてだ。電話で話した時から君はそう思ってなかったかい?僕ら相性がいいよな」