「そうだな、笹野さん。今までのお礼も込めて君には特別ボーナスを支給したいくらいだ」
「ふざけんなよ並木さん、あんた、俺から川村だけじゃなくて加菜まで連れて行く気じゃないだろうな?」
「そういう考え方もあるか。なるほど……」
「なるほどじゃねえよ!」
加菜と顔を合わせて笑い出した。相川君やっぱり君は最高です。面白すぎる。
その後、彼らはそろってノアケミカル販売へやってくることになった。彼らが決断した理由は社内にもある。
一時期、SUNAを買収するかもしれないと言っていた信也さんだったが、その必要はなくなった。