「ありがとう。君は本当にいい子だな。さすが、凛花の親友だ。おい、相川。何だその顔……」
「なんだよ、俺が加菜と付き合って安心したとかいいながら、何も急いでプロポーズしなくても……。もしかしてまだ心配なんですか?」
「ああ、心配だよ。お前のほかにも誰か現れて彼女をさらうかもしれない。俺はお前と違って凛花と初めて会った時から落とすつもりだったからね。笹野さん、こいつはすごく鈍感だからね、大変だぞ」
「はい。凛花を好きだった彼を好きになりました。でも凛花は応援してくれたし、諦めないで告白してよかったです。でも、ちょっと心配です。もしかして今日の様子だとまだ凛花に未練がありそうなんです」
「おい、加菜お前……さっきから何なんだよ!俺はお前が好きだから付き合ってんだぞ。何度言ったらわかるんだよ」
「ぷぷぷ……」
「あはは……」