「……凛花!」

 加菜が心配そうにこちらを見た。私は笑顔でうなずいた。

「なんだよ、それ。加菜には言えて、俺には言えないのかよ!お前にとって俺は何だったんだよ!」

「相川君は私にとってとても大切な友達だった。明るくて、かっこよくて、それでいて私の前では彼女の愚痴を言ったり、酔っぱらうと私に告白してきたり。いつも一緒に食事へ行くのが楽しみだった」

「……川村……」

「私の秘密を教える。私はね、身体に傷があるの。胸の間から少し下あたりに……」

「……!」

 相川君が目を大きく開いた。そして絶句した。加菜が心配そうに私を見ている。