ローションタイプ……なんだっけ、それ。よくわからない。頭が痛い。頭を押さえた。

「凛花、大丈夫?頭が痛いの?ねえ、相川君。休ませたほうがいいかもしれない」

「あ、そうだな。医者を呼んでくる」

 彼が踵を返していなくなった。彼女が心配そうに私を見つめている。

 私はお医者さんに色々聞かれたがわからず、注射を打たれて自然と目をつむった。それからしばらくまた意識がなくなった。

 * * * 

「凛花、気が付いたのね。どこか痛い?」

 目の前には……久しぶりに見た顔。そしてこの声。この人はわかる。