「ぷっ！モテないよ。何を勘違いしてんだか……凛花を囲い込むのに大変だったのに、他の女の子なんて眼中にない」

「じゃあ、どんな秘密ですか？」

「凛花の秘密ほど重くはないと思うが、まあ、俺のも、近いうちに必ず話すよ。凛花もいずれ話してくれ」

「信也さん……」

「大丈夫だ。無理強いはしない。話せるときでいいよ。でも覚えておいて。どんな凛花でも俺は受け止めるし、それを聞いていなくなったりしないから安心しろ」

　また、彼は私の欲しい言葉をくれた。どうしてわかるの？私は彼を見て気持ちが昂まり、涙目になってしまった。恥ずかしくて下を向いた。

「りーんか。なんだよ、急に。ほら、どうした？」