「また顔を覆ってるだろ。耳まで真っ赤だぞ、絶対」 「信也さん、嫌い……」 「馬鹿の次は嫌い……最初からショックだな。俺の彼女は遠慮がない」 「信也さんは意地悪です!」 「なるほど、次は意地悪か……」 「もう……知らない!」 「あれ、悪口終わり?もう出てこないのか?じゃあ、もっと俺の悪いところを知ってもらう為にデートしようか」 「え?」 「週末、君の所へ迎えに行く。独り暮らしなんだろ?」