「俺が主人ってこと、忘れたとは言わないよな?」


笑顔なのに逆らえない圧を感じる……!


でも……そうだ。

邪念を消して、ただ琥珀くんの身体を洗うことだけを考えていればいいんだよね。


なんとか無理やり冷静さを取り戻し、鉄仮面を被った。

こういう時こそ冷静に、だ。


「……いえ。お背中、流します」


なんだか琥珀くんのペースに乗せられてる気がするけど、大丈夫……だよね?