「でも大胆だな、莉羽ちゃんは。それって今夜のお誘いって受け取っていいわけ?」
「こ、琥珀くんがお望みなら……」
口ごもりながら潜めた声で、そう答える。
鼓動は暴れまわっているけれど、躊躇う間はなかった。
こんなにおいしいご飯を食べさせてもらったんだから、その分しっかり役に立たないと……。
すると、琥珀くんがいたずらげに瞳をカーブさせ、艶っぽい声を奏でた。
「じゃー、一緒に風呂でも入るか」
「な……っぇ、お、お風呂ですか……?」
「あれ、さっき俺がお望みならって言わなかったっけ?」
「だっ……ぁ、うう……」
たしかに言ったけど……!
いきなりお風呂なんてハードルが高すぎる……!