「怖いよね。その事務所、知り合いが多いから心配でさ」

「そっか……。それは心配だね」

「莉羽てぃんも気をつけてね。実はユズリハはすぐそこにいるかもしれない……」

「ちょっと、やめてよ」

「ふふ。でもなにがあるかわからないしさ、そーいう人とは関わっちゃだめだよ」


するとその時。

かしゃり。

どこかからシャッターを切るような機械音がしたのを、耳が拾った。