「やぁ……待って……」
琥珀くんの上で身を捩るけど、琥珀くんは腕を緩めてくれない。
触れられたい気持ちと、見られたくない気持ちがせめぎ合って、本気で抵抗できない。
そして制服のボタンがすべて開かれると、琥珀くんは笑った。
「はは、そういうこと」
「うう……み、ないで……」
恥ずかしすぎて琥珀くんの顔が見られない。
だって、制服の下に纏っていたのが、琥珀くんから買ってもらった水色のレースのランジェリーだったから。
いつ帰ってきてもいいように、いつそういうことになってもいいように……。
そんな思いからランジェリーを着ていたのだけど、いざ本人に見られてしまうと自分がはしたなく思えて、たまらなく恥ずかしい。