琥珀くんはそっと力を抜きながら、ベッドに仰向けに倒れた。そして。
「おー、いい眺め」
琥珀くんの上にまたがり、馬乗りになった私を見て、意地悪く笑う。
「あ、ぅう……これが精いっぱいです……」
「うん、いいよ。頑張ったね」
まるで小学生をあやすみたいに、そう言って微笑む琥珀くん。
「でも俺を休ませたい莉羽ちゃんには逆効果だったかもな。煽ってくるおまえが悪い」
「え」
琥珀くんが長い腕を伸ばし、私の制服のボタンを、ぷつり、ぷつりと外していく。
けれど私は焦る。
この制服の下を見られるわけにはいかないから。