そう啖呵は切ったものの……琥珀くんにキスを待つように目を瞑られると、急激な後悔が込み上げてきた。


こ、これは私からキスするってことだよね……っ?

やっぱり無理かも……!


……でも、琥珀くんにもっと触れたいという気持ちに、これ以上蓋をすることはできなかった。

だって、私だってずっと触れたかったんだ、貴方に。


神様が丁寧に作り上げたような綺麗な顔。

私は羞恥心をかなぐり捨てると、その頬に手を添え、小さく震えながら顔を寄せる。


そして、

ちゅ――。

わずかに触れるだけのキスをして、私は身体を離した。


そして、いつも琥珀くんがしてくれるように、けれど控えめに、琥珀くんの首元にキスを落としていく。


ちゃんとできてるかな……。

ああ、心臓の暴れ狂う音がうるさい。