キスをするように、ベッドに手をつき、身を屈めてくる琥珀くん。

けれど私は胸元に両手を当て、その動きを止めていた。


ぴたりと身体の動きが止まった琥珀くんが、驚いたように目を見張る。


「え?」

「これ以上はだめです」

「は?」

「琥珀くんは疲れてるんですから、もう寝ないと」


いけないいけない。

琥珀くんに流されて、今日の目的を忘れていた。

疲れている琥珀くんには休んでもらわないといけない。


「それ、まじで言ってる?」

「まじです」