触れるだけのキスは、お互いの熱を感じるたびに、さらに求めるように徐々に深くなっていく。

濡れた熱が入り込んできて、息が上がり、私は気づけば琥珀くんの首の後ろに腕を回していた。


「ん……は、ぁ」


好きだと自覚したキスは、まるで甘美な麻薬のよう。

気持ちよくて、愛おしくて、もっと欲しくて。

そうして琥珀くんとのキスに溺れていると。


ふわり。

琥珀くんが、私にも気づかせないほど自然な動きで、私を抱き上げていた。


そして寝室のベッドに下ろされ、背中が布団の感触に覆われたその時、私はそこでようやくはっと我に返った。