そんな時、募集の張り紙を見たからという軽い気持ちで就いた警察の職。

でも命懸けの警察の仕事はある意味合っていたのかもしれない。

死と背中合わせの仕事をしている時だけ、自分を保っていることができたから。


でも、働き過ぎたのかもしれない。

そのおかげで後々公安の幹部になったわけだけど。

その時は、まあ身体的にいっぱいいっぱいだったわけで。


夜も寝ずに仕事に明け暮れた結果、俺の身体は少しずつ悲鳴を上げ始めていた。

けれど感覚が麻痺していた俺は、自分の身体の悲鳴にも気づかなかった。