待ち合わせの公園に着いたのは、約束の時間よりも20分も前だった。 けれど、太陽はそれより先に来ていた。 「おはよう、太陽。ごめん、待たせて」 その姿を見つけて慌てて私が駆け寄ると、噴水の前に腰掛けていた太陽が腰を上げる。 「おはよう、莉羽。待ってない、今来たところだ」 太陽はそう言うけど、絶対嘘。 太陽は私との約束で遅れたことは一度もない。