その後も太陽はなぜか私とは目を合わせようとしなかった。


初めての溝に、しょんぼりと項垂れながら学校を出る。


月曜日はうまく話せるかな。

太陽と元通りになれるかな。


そんなことばかり考えながら、地面のアスファルトを見つめて、東郷さんが迎えに来てくれているはずの路地へと向かって歩いていると。


「よう、そこのお嬢さん」


突然、低いのによく透き通った声が耳朶を打った。