ああ、なんだか頭がふわふわしているせいで、心の中に潜めていた思いが全部こぼれちゃうよ。


「それより! 私、怒ってるんです! 今日のお色気お姉さんはだれれすかっ!」

「え?」


私の腕の中に身体を鎮め、抱きしめてくれた琥珀くんが、身体を起こして私を見下ろす。


いつもなら言えない言葉だって、今なら強がりの仮面が剥がれて言えちゃうんだ。


「どうせ私なんかより、お色気お姉さんの方がいいんでしょ……」