* 「このまま帰せないから」 琥珀くんはそう言って、私を連れてホテルの一室にやってきた。 どうやら今夜はここに泊まる予定だったらしい。 「先に風呂浴びてくるから、ちょっと待ってて」 淡々と告げて、ジャケットを脱ぐ琥珀くん。 ひとり残された私は、部屋の中所在なく、とりあえずベッドの上に座る。 ふかふかの白いベッドは、私が腰を下ろすと深く沈んだ。 琥珀くんに弄ばれた身体は、まだ怠い感じが残っている。