最悪なことってどうしてこうも続くのかな。


高校の校舎裏。

私は複数の女子に囲まれていた。


「あんたさぁ、なんでそんなに偉そうなの? すっごい鼻につくんだけど」

「いっつもあんたがいるから、環ちゃんに近づけないの! あんた邪魔!」


やいやいぶつけられるのは悪意の礫。


クラスメイトの女子に大事な相談があるから呼び出され、のこのこ校舎裏にやってきたらこのざまだ。


今日、環は仕事があるから学校を欠席している。

環を面倒なことに巻き込まなくてよかったと、心の中でほっとする。